セイコーNPC株式会社(本社:東京都台東区台東、代表取締役社長:蓬田公夫)は、公益社団法人発明協会が主催する令和7年度関東地方発明表彰において、「栃木県発明協会会長賞」の表彰を受けました。
本表彰は、科学技術の向上と産業の発展に寄与する優れた実施発明、考案又は意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。
セイコーNPC株式会社(本社:東京都台東区台東、代表取締役社長:蓬田公夫)は、公益社団法人発明協会が主催する令和7年度関東地方発明表彰において、「栃木県発明協会会長賞」の表彰を受けました。
本表彰は、科学技術の向上と産業の発展に寄与する優れた実施発明、考案又は意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。
高精度赤外線センサ(特許第 5,540,406号)
発明者:菱沼 邦之
サーモパイルアレイセンサ(熱エネルギー検出領域、センサ部)とアンプ部(信号増幅回路)が形成された半導体チップを有する赤外線センサ装置において、チップ内のセンサ部の周囲にCuやAlなどの高熱伝導金属膜を設けた。(図3) センサ部の周囲に高熱伝導性金属膜を設けることで、アンプ部で発生した熱は高熱伝導性金属膜を通じて拡散され、センサ部の温度が均一となって熱エネルギー検出による温度測定が高精度となります。
サーモパイルアレイセンサを利用した赤外線センサ(図1)は、測定対象から放射される赤外線を受け、そのエネルギーに応じた熱起電力から温度を測定する。その熱起電力は数μV程度と非常に小さいため信号の増幅を行う信号増幅回路が必須である。一方で、信号増幅回路の動作により生じる熱によってチップ全体の温度が不均一となる。(図2)特にセンサ部内でチップ温度が不均一であると、センサ部内にある各素子での基準状態が不均一になり高精度な測定が不可能という問題があった。本発明では、この課題を解決し、人検出または居住空間の温度分布の検出など様々な分野での活用が可能になります。

科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に、独創性に富む優れた発明を完成した方々、発明の実施化及び指導、奨励、育成に貢献した方々を称えるものとして、公益社団法人発明協会によって全国発明表彰が開催されます。その表彰に繋がる地方発明表彰では、全国を8つのブロックに分け、各地域において優れた発明等を完成した方々、発明の実施化及び指導、奨励、育成に貢献した方々を称えます。
・公益社団法人 発明協会 URL:https://koueki.jiii.or.jp/