History沿革
創業目的
1975年2月27日、第二精工舎の研究開発部から分離独立して当時研究していたCMOSを商品化するため、第二精工舎、諏訪精工舎の2社が出資、半導体専業メーカー「日本プレシジョン・サーキッツ株式会社」として創業しました。
塩原工場(現・那須塩原事業所)は、その年の10月15日に竣工し、田中利雄代表、以下新入社員16名を含む総勢22名という若く小さな会社でしたが、当時ブームとなっていたCBトランシーバ向け PLL IC を初めて市場に投入し、大変忙しい創業期を迎えることとなります。
まもなく、高精度化のために水晶を使用した時計クロック用ICを開発、商品化にも成功、セイコーをはじめ多くの時計メーカーで採用されます。
とくに、世界初のアナログ表示とデジタル表示を1チップで可能にした液晶ドライバー内蔵の時計用ICは、その後のオシレータ(水晶発振器用IC)、RTC(リアルタイムクロックIC)の基礎技術となります。
2005年には、セイコーグループ株式会社100%の出資の事業会社となり、翌年2006年に Nippon Precision Circuits の頭文字であるNPCを継承し「セイコーNPC株式会社」に社名を変更しています。
- 1975
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1975年
- 日本プレシジョン・サーキッツ株式会社(NPC:Nippon Precision Circuits Inc.)として会社創立2インチライン(現S棟)竣工
- 世界初のCB(Citizen Band)無線機用PLL CMOS LSIを開発
1976年
- 世界初のレコードプレーヤー用クォーツロックICの開発
1978年
- 低消費電流1V動作のクロック用CMOS LSIの開発
1979年
- 資本金2億5千万円に増資
年代別アプリケーション
- 1980
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1983年
- モリブデンゲート多層構造CMOSプロセスの実用化200MHz動作のPLL用CMOS LSIの開発
1984年
- 世界最高速のCDプレーヤー用121次直線位相FIRデジタルフィルタLSIの開発
- 1985
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1987年
- 日経優秀製品サービス賞受賞:録音再生用デジタルフィルタIC
- 世界初のDAT用デジタルフィルタICの開発
1989年
- 6インチライン(H棟)竣工
- 「ラジオ技術誌」賞受賞:CDプレーヤ用 高性能20ビット8fsデジタルフィルタIC
- 電話機、家電向けメロディICの開発
年代別アプリケーション
- 1990
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1990年
- オーディオ用1ビットDAC(Σ DECO)の開発
1992年
- 1V・90MHz動作ペジャー用PLLの開発
1993年
- オーディオ用非同期サンプル レート コンバータの開発
1994年
- 品質マネジメントシステムに関する国際規格「ISO9001」認証取得
- 世界初の圧縮方式ショックプルーフメモリーコントローラの開発
- 1995
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1996年
- 環境マネジメントシステムに関する国際規格「ISO14001」認証取得
1997年
- ELドライバICの開発
1998年
- 世界初のハイレゾリューションオーディオ用デジタルフィルタの開発
1999年
- 自動車産業における品質システム要求事項の規格「QS-9000」認証取得
年代別アプリケーション
- 2000
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2000年
- 多目的高周波クロックジェネレータの開発
- NiMH/NiCd用急速充電制御ICの開発
- 高周波発振器用ICの開発
2002年
- 高速対象追跡ビジョンチップの開発
2003年
- 発明協会主催「平成15年度関東地方発明表彰」にて、水晶発振用IC関連で「中小企業庁長官奨励賞」を受賞
- 電波時計用受信ICの開発
- 白色LEDドライバIC、ビデオバッファ/フィルタICの開発
2004年
- 計測自動制御学会において、高速対象追跡ビジョンチップが「技術賞・友田賞」を受賞
- 特定小電力無線用FSKトランシーバICの開発
- 2005
-
2005年
- セイコー株式会社(現:セイコーグループ株式会社)の100%出資会社となる
- ジャイロセンサ用駆動ICを開発
2006年
- 日本プレシジョン・サーキッツ株式会社からセイコーNPC株式会社に社名変更
- 資本金10億円に増資
- ISO/TS16949認証取得
2007年
- 台湾駐在員事務所の開設
2008年
- アンプ内蔵サーモパイル赤外線センサを国際学会「ISSCC」で発表
2009年
- 周波数調整機能付き、高精度水晶発振器用ICの開発
年代別アプリケーション
- 2010
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2011年
- 小型で高精度な光エンコーダを量産開始
2012年
- 超小型・光センサの開発
- 低位相雑音の電圧制御型水晶発振器用ICの開発
2013年
- バリキャップ内蔵VCXO用ICの特許取得
2014年
- 企業スローガン「精度で新たな瞬(とき)を」制定
- 磁気センサモジュールの開発
- 2015
-
2015年
- マルチバンド対応・電波時計用受信ICの特許取得
- 50dpi 磁気ラインセンサモジュールの開発
2016年
- COBタイプ赤外線センサモジュールの開発
2017年
- IATF16949認証取得
2018年
- 2波出力発振器用IC「7701」の開発
2019年
- 車載向けの水晶発振器用IC「7101シリーズ」を開発
年代別アプリケーション
- 2020
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2020年
- 東京、大阪、台湾の営業所でコロナウイルス感染者数の状況に合わせてテレワーク勤務を開始
- 温度補償型の水晶発振器(TCXO)用ICを開発
2021年
- ポスト5G情報通信システムに向けた水晶発振回路の研究開発を、公的助成事業の採択を受け開始
- 赤外線センサにおいて高感度を実現する金黒膜を用いた生産技術の基本特許を取得
- SPXO、TCXOやセンサ製品の増産に伴い後工程にICテスター、外観検査付きハンドラーを増強
- サーボモータ制御用の光エンコーダの新パッケージを開発
2022年
- 新型バリキャップ内蔵で小型・低位相雑音の電圧制御型水晶発振器(VCXO)用ICを開発
2023年
- 反射型インクリメンタル光エンコーダ 3製品を開発
SMD-04B、SME-08A、SME-08B - 反射型アブソリュートリニア光エンコーダ「SM3414B」を開発
- IC検査工程に、ウェーハハンドリングのための協働ロボット、AIによる外観検査装置を導入、オペレータの身体的負担軽減と増産体制を構築
年代別アプリケーション