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水晶発振器用IC7101シリーズに「車載バージョン」を追加

セイコーNPC株式会社 (本社:東京都台東区、代表取締役社長:大川 浩明) は、f0調整機能付き水晶発振器用IC7101シリーズに「車載バージョン」を追加しました。

7101車載バージョンは、自動車産業向けの品質マネジメントシステム規格であるIATF16949の体系に基づき製造するICであり、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応可能です。

 

製品の特長

1.車載品質

品質規格AEC-Q100に対応した車載向け製品(水晶発振器)を開発することを前提として製造されており、その部品として使用されるために必要な仕様・品質体系を有しています。
お客様のご要望に従い、PPAP(生産部品承認プロセス)へも対応可能です。

 

2.発振周波数(f0)調整機能

お客様にて発振周波数(f0)を調整することができる機能を内蔵しています。これにより、水晶発振器の組み立て後に、水晶振動子ばらつきに対する周波数補正を行なうことが出来ますので、高精度化が実現されます。

 

3.分周機能

必要とする出力周波数を得るために発振周波数(f0)の分周数を設定することができる機能を内蔵しています。これにより、水晶発振器の組み立て後に、お客様の要望に応じた出力周波数を選択することが出来ますので、管理コスト低減に貢献します。

 

仕様
  • 電源電圧:1.6V~3.63V(HAver.)、2.25V~3.63V(HAPver.)
  • 動作温度:-40℃~+125℃
  • 発振周波数:16~100MHz(HA ver.)、100~125MHz(HAP ver.)
  • 出力周波数:0.25~100MHz(HAver.)、1.5625~125MHz(HAPver.)
  • チップサイズ:0.6mm×0.62mm
  • 出力レベル:CMOS
  • 内蔵メモリ:不揮発性メモリ(OTP:One Time Programmable)
  • f0調節機能

    – 調整方法:メモリ書き込み
    – 発振負荷容量(CL)設計値:5pF
    – 周波数可変幅:±30ppm(min)
    – 周波数可変分解能:1.5ppm/bit(max)

  • 発振周波数分周機能

    – 設定方法:メモリ書き込み
    – 選択可能分周機能:1/2, 1/4, 1/8, 1/16, 1/32, 1/64

  • 位相雑音

    – HAver.(fosc=40MHz, VDD=3.3V):
    – 87dBc/Hz@10Hz, -140dBc/Hz@1kHz, -157dBc/Hz@100kHz
    – HAPver.(fosc=100MHz, VDD=3.3V):
    – 77dBc/Hz@10Hz, -133dBc/Hz@1kHz, -155dBc/Hz@100kHz

  • 低スタンバイ電流(発振停止、パワーセーブプルアップ抵抗)
  • 発振検出回路内蔵
  • 出力3ステート機能(クロックを出力、スタンバイ時Hi-Z)
      ※プログラム時(SDA)シリアルインタフェース用データ入出力端子となります。

 

用途
  • 車載電装機器(W-LAN、センシングカメラ、距離・速度計測レーダー、スマートキー、GPS)
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