セイコーNPC株式会社 (略称: NPC、本社: 東京都中央区、代表取締役社長: 大川 浩明) は、50dpiの高い解像度を持ち、非接触でも高感度な磁気ラインセンサモジュール(検出幅 77mm) を新たに開発いたしました。
この磁気ラインセンサモジュールは、50dpi (Dots Per Inch) 間隔で高感度ナノグラニュラーTMR型磁気センサ素子をライン状に配置することで、従来ではセンシングが困難であった微細な磁気インクパターンや磁場の変化を高い解像度で非接触センシングすることが可能となりました。
このセンサモジュールにはこれらの磁気センサ素子に加えて、均一な磁場特性をもったバイアス磁石と高い増幅率の変換アンプICを内蔵しました。これにより、従来は必要であった外付けのバイアス磁石と外部変換回路が不要となりました。
このセンサモジュールは、磁気インクの検出、金属の非破壊検査、電流検出などの幅広い用途に用いることが可能です。
なお当社では、9月に開催されたセンサエキスポジャパン2015 (2015年9月16日~18日、東京ビッグサイト) にてこの磁気ラインセンモジュールを公開いたしました。
この磁気ラインセンサモジュールの量産出荷を2016年度に計画しております。
主な特長と仕様
- ナノグラニュラーTMR型磁気センサ素子、バイアス磁石、電圧変換アンプICをモジュール化
- 50dpiの高解像度 (磁気センサ素子を0.5mm間隔で154個搭載)で非接触センシング
- 検出幅 77mm (154チャンネル分を順次アナログDC電圧出力)
- 高感度出力:磁気感度5V/Oe (Typ.)
- 電源電圧 : 5V (Typ.)
- モジュールサイズ:83.5(W)×11(D) mm
従来センサとの比較
ブロック図